ここから先は黄泉の国

2013-06-07 17:13:52

 

 そう、あれはまだ僕と如月ちゃんが旅に出て間もない頃のことやった。大阪を旅立った僕らは南へ南へ旅をして、ついに『黄泉の国』の入口近くまで来た時のことや。

 

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如月ちゃん、起きて―!早う目覚まして―!僕の栗毛が、虎縞模様が、三毛になってるようっ!

 

三毛猫の♂は希少価値があるって、そんな事言うてる場合と違う。放っておいて、性転換してしもたらどないするねん?!動物のお医者さん、探してよぅ。

 

こんな田舎に動物病院あるかなぁ・・・僕、不安ヽ(;´Д`)ノ。

 

ネットで調べるより、あそこのおじさんに聞いた方が早いって。

何何?あのトンネルの向こうに動物病院があるって?早う行こ!おじさん、おおきに。

 

ゴォーって変な音がするけど、このトンネルヤバくない?

チャネラー体質の僕としてはこの寒さが気になるわ・・・って、やっぱりやんか!

トンネルを抜けたらそこは雪国だったって、マジで雪降ってるやんか。なんでトンネルを抜けたら雪国やねん!もし北海道まで一気に抜けてきたんやったら、その動物病院って・・・。まさかH大獣医学部やないやろな。・・・漆○教授とかおったらどうしよう(x_x;)。

 

あった、あった。『くま動物病院』・・・良かったわ。漆○教授も菱×さんもおれへんみたい。すぐに診察してくれそうやし。

如月ちゃん、先生に僕は元々トラ猫やって、ちゃんと説明してな。今朝起きたら急に三毛猫になってたって。

 

・・・・・・

えっ?先生、もう一回言うて。

 

「栗毛の虎猫が三毛猫になるのは、よくある事です・・・。」

って、先生、おかしいやろ!そんなの聞いた事ないって。

 

「一応検査しましょう。」

って、如月ちゃんを検査室に連れてってどないすんねん。検査は僕やろ?

 

 

受付のお姉ちゃん、一体どないなってるねん。えっ?ゆっくり説明するから、カリカリでも食べながら、如月ちゃんの検査待ちなって・・・。うん、このカリカリ美味しいわ。試供品やから遠慮せんでええって・・・、試供品かい!

で、受付のお姉ちゃんから聞いた話を、まぁ、ここで読者の皆さんの為に僕が説明するとな・・・。

 

そろそろ黄泉の国の入り口が近いらしいねん。そんで、人によっては、妖力が開花する場合があるんやって。元々妖力が強い人とか、逆に全く無い人は関係ないねんけど、潜在的に妖力持ってて、いきなり黄泉の国へ入るとパニクるらしいねんな。

 

如月ちゃん、その可能性あるかどうか検査してるねんて。もしそうやったら、波動調整とかいうのんやってもらって、ちょっとずつ妖力が開花するようにしてくれるって話なんやわ。

 

僕が三毛になったんは、どうやら如月ちゃんの記憶の中に、初めて出会った猫に対する複雑な思いが残ってて、その猫が三毛やったさかい、如月ちゃんが無意識に僕に妖力かけたらしいわ。

あっ、僕、栗毛の虎模様に戻ってる・・・。

 

如月ちゃん、出てきた!波動調整してもろたんか?良かったなぁ。これでまた、旅を続けられるわ。良かった、良かった(笑)。


妖怪あらわるに続く