うるわしき秋

空を見上げるたび

心が秋色に染まった


考え事の大半は、頭のおしゃべり

おしゃべりで この秋を埋め尽くしてしまうなんて

もったいない


難しい顔をしていた 自分に

ふと、秋の声がささやく


秋の言う通りだ


おしゃべりをやめて

秋空を 見上げる

大事そうに、深刻に抱いていた 消息を

風は、いともたやすく 消し去っていく

それに 任せるだけの 夕暮れ

今日の 終わりに