<吾亦香>
ふりむけば
小さくゆれる 吾亦香
手をふる君に 秋空は 深し
<吾亦紅>
秋風に 髪なびかせて
吾も 亦た 紅(クレナイ)なりと
ひそやかに 告ぐ
<吾も恋ふ>
遠ざかる
夜汽車のひびき 風にのせ
声とどけたし 吾も恋ふとは